『さよならの朝に約束の花をかざろう』良かった!

岡田麿里の初監督作『さよならの朝に約束の花をかざろう』観てきた!「岡田麿里が監督やってる」以外ほとんど情報を集めないで行ったんだけど、それが良かった。

sayoasa.jp

普段であれば「親子愛」みたいな大上段に構えたような「良い話」にはあまり惹かれないんだけど、本作は話運びの良さと画の良さでかなりグッと来た。FFTやグラブルでお馴染みの吉田明彦デザインのキャラクターもファンタジーな世界観に非常に合っている。

流石は岡田麿里というべきか、ベタな良い話の中にも「痛み」のある感じが良いんですわ。死んだ母親の胸元から指を半ば折るようにして赤子を取り上げるシーンとか捕らえられたレイリアの境遇とか。

そして劇中にそれほど登場回数が多いわけではないキャラクターにも、それぞれバックグラウンドやその後を想像させられる感じが上手いのだ。脇役たちでそれぞれ一作品作れそうな位に生き生きしていて世界に広がりを感じる。

強いて言えば、このファンタジーものとは思えないタイトル付けはどうなのかなーとは思うけど。